前回にひきつづき、一応療養中なれども、順調に回復しているので、「運動(=いわゆるスポーツ等の激しい運動をさすものと思われる)しなければ、ふつうに生活してよい」とのお墨付きをいただく。
以下、かなり長い「これまでの経過」。適当に読み流してくだされぃ。
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5月3日 子ども会の資源回収ボランティアの日。ご近所さんと、最近腰が痛いから軽めの荷物を探して持たなきゃねー、などと話す以外は健康なつもりだったが、夜、発熱。市販の頭痛/解熱薬を服用。
5月4〜5日 薬の切れ目が熱の上がり目、という感じ。自覚症状は発熱と頭痛。薬が切れると37.8度くらい。
5月6日 GWも明けたので、近所の内科医院に赴く。9時からの診療なのだが、受付は8時からやっているようだ。8時半にでかけたら、もう20人くらいの名前がリストに並んでいて、参った。待合室で待つ。ひたすら待つ。頭が痛くて本も読めないので、ただ待つ。呼ばれる。
医師「お久しぶりですね」
妹尾「お久しぶりです」
医師「今日はどうなさったの」
妹尾「熱が出て、あと腰も痛いんです」
医師「喉は痛くない?」
妹尾「風邪の症状はないんですよ」
ふたりで、腎盂炎かしらねー(十年近く前に腎盂炎を患ったときも、この病院で診察を受けた)、と話し合い、尿検査しましょうという流れに。検査、そしてまた待つ。呼ばれる。
医師「妹尾さんね、尿は正常じゃないけど、悪くないのよ」
医師の手元にある紙を見る。あやしい記憶に頼って書くと、糖が+、蛋白と菌(?)が-、と書かれていたはず。
医師「熱、下がらないのよね?」
妹尾「はい」
医師「うーん、嫌な感じねぇ。採血しましょう」
嫌な感じね、って先生! 不安! とりあえず風邪でも腎盂炎でもきくように、殺菌系の薬ならびに頭痛/解熱薬を処方してもらって帰る。
5月7〜8日 首の後ろから後頭部にかけて、ぐわ〜ん、ぐわ〜ん、という感じの痛みが連続して、治る気がしない。夜、過日受診した医師より電話。
医師「その後、どうですか?」
妹尾「お薬がきいてるあいだは熱がちょっと下がる感じですけど……」
医師「そう。血液検査の結果がね、よくないのよ。肝臓ですね」
妹尾「はぁ」
医師「紹介状書いておくから、明日、総合病院に行ってください」
妹尾「はい」
肝臓かー。たしか『沈黙の臓器』とか言うんじゃなかったっけ? しかしそのほかのことがわからん……。サッパリだ。
ベッドから這い出し、やっとの思いでパソコンに辿り着く。Googleさまで『肝臓』を調べてみるも、あちこち覗く気力はさっぱりなかったので、一ヶ所だけ読んでみる。おそらく自分は肝炎の一種であろうとアタリをつけ、なんとなく落ち着く。
息子「ぼく具合悪いんだ。ゲームやり過ぎちゃったみたい」
妹尾「そうかいそうかい」
息子「明日学校行きたくないよー」
妹尾「ゲームやり過ぎる人が学校行けないわけないでしょー」
息子「(意味不明な音を発しつつ床でのたくる)」
妹尾「そんな風に床の上でじたばたできる人は元気です!」
しかしスネて寝入った息子のデコに手をのせたら……熱い。うわー。マジかい! なにもこんなときに発熱しなくても、息子よ!
5月9日 紹介状をとりに行く。厳重に「封」されている。中が見たくてたまらない。我慢我慢。
熱のある子どもを引き連れて内科、小児科とまわる気力はなかったし、万一入院でもすすめられた日にはひとりだと困るので、配偶者に休みをとってもらう。
家族でタクシーに乗って総合病院へ。配偶者に息子をヨロシクした後、当方は内科へ突撃。今出に本を読めるような状況ではない(とにかく頭が痛い)ので、ぼんやり周囲を観察。内科外来担当医の書かれたプレートを見て、週に三回以上外来を担当している医師がふたりしかいないことを確認、金曜日にはそのうちのひとりであるM医師が外来をやっていることなどをチェック。つまり、このふたりは常勤の可能性が高く、担当してもらうと再診だの入院だのいう事態のときに楽そうな気がする。というわけで、M医師だといいなー、と思って待っていると、やった、アタリだ、M医師の部屋に呼ばれましたぞ。
医師「E先生(紹介状を書いた内科医)の見立て通りだと思いますよ」
妹尾「……(と言われても紹介状見てないし)」
医師「ウイルス性の肝炎ですね。まあ、入院をすすめます」
ああやっぱりきたきた、入院きたきた。子どもがいるので、できれば避けたい旨を伝える。
説明によれば、普通の人は抗体を持っているウイルスなのだが、稀に抗体を持っていない人がいて、まあつまり、わたしは稀な人だったらしい。で、治癒には一ヶ月ほどかかるとか。
医師「今日、内蔵の専門がいないんだよなー」
検査シートを見たりいろいろしつつ、M医師頭をかかえ、その後、看護婦さんに「Hをコールして」と依頼。おお、そのH医師というのは週に三回以上外来を担当する二人のうちの、もうひとりだ。やっぱり常勤かあ、と思ううちに看護婦さんが間違い電話をしたりしつつ、H医師に内線がつながる。
医師「あー、H? ※※(略語らしく、よくわからない)らしい患者が来てるんだけど。うん。37歳女性で、お子さん小さいから入院したくないって状況でさ。※※の検査ってどれとどれをチェックすればいいんだっけ? うん。……うん、ああ、それね。うん。……でさあ」
会話を聞くと、どうもM医師の方がH医師より立場的に上っぽい。呼び捨てだし。M医師は見たところ年配だし、たぶん先輩格なのだろうが、自分の不得意分野と見切るやH医師に助言を求めて完璧を期するあたり、無意味なプライドにこだわらない人のように思われ、好感度高し。……などと考えているうちに、会話終了。
医師「今、内蔵の専門が降りてくるから。彼に診てもらった方が安心でしょう」
事態はそこまで来ていたか! ってことで「先輩に呼びつけられた、本日は外来担当でないはずの内蔵専門(←注:半分は妹尾の勝手な想像)」H医師が上から降りてくるのをふたたび待つ。
H医師はほがらかタイプ、予測通り、M医師よりかなり若い。
医師「この病気はね、基本的に、おとなしーく寝てれば治ります」
とのことで、安静にしていれば治るらしい。稀に激症化することがあるので、通院して様子を見ながら、という感じ。入院は要するに、「安静」を患者に強要するための措置であろう。M医師はとにかく入院という感じだったが、H医師は実にお気楽。
医師「家で、じーっとしててくださいねー」
それは得意分野なので問題なし。首の裏側にさわられ、リンパ腺(だったと思う)が腫れてるねー、と言われ、なるほどそれで首の後ろから後頭部が痛いのかと納得。
採血をし、会計へ。既に会計を済ませていたお子様チームと合流するが、なにがショックって、薬がぜーんぜん出なかったことであった。
アレか……Googleさまで調べたときに書いてあった、「頭痛/解熱薬は肝臓に負担」ってことか……てかこの頭痛はどうすれば! うわぁぁん(泣き伏せる)
5月10〜11日 白状すると、最初に「家で安静に」と言われたときは、「せんせい! ゲームは安静に入りますか?」と「バナナはおやつに入りますか」的な質問が頭のなかでぴこぴこ鳴っていたわけだが、実際は頭が痛くてそれどころではなく、ちょっと調子がいいときにできれば上等、といったところ。ひたすら寝る。
5月12日 再診。予約票に「15分前に来てください」と書かれているのだが、まず採血→診療という流れで、血液検査に一時間くらいかかるらしい。次は一時間前に来てくださいね、と言われた。
医師「前よりよくなってるけど、まだ正常じゃないねー」
妹尾「はあ」
医師「とにかく、じーっとしてれば、一ヶ月くらいで自然と治るから」
ひきつづき安静にして、一週間後にまた来るよう言われる。あと、頭痛がひどいと訴えたところ、頭痛薬を処方してくれたが、
薬剤師「普通は一日三回のお薬なんですけど、二回まで、となってます」
あー、やっぱり頭痛薬はできれば服用しない方がいいんだろうなあ。耐えがたいときだけにしよう……。
5月13〜18日 徐々によくなってくる。本は読めるようになってきた。それでも毎日ゲームはまだツライかな、というところ。……って本とゲームがわたしの健康のバロメーターか! うーむ。
あまりに暇なので、姉と友人に電話。寝転がって電話するだけでも、それなりに体力を消耗することを知る。
5月19日 再診。一時間15分前に病院に着いて予約票を提出したのだが、なんですか、いったいなにが起きているのですか! というくらい病院が混んでいる。なにしろ待合室の椅子がたりないほど。まあ、今回は本が読めたのでよかった。
医師「まだ正常じゃないけど、かなりよくなってますねー」
ということで、買い物程度なら出歩いてまったく問題なし、とお墨付きをもらう。さっそく病院から徒歩で帰り、本屋に寄って、姉との長電話で「おもしろいわよー」と勧められた漫画、『しゃにむにGO 1』を買う……ってまず本屋か!>自分
5月20日〜現在 かなりふつうに生活。体力が落ちているので、できるだけ毎日、てれてれ歩いて買い物に行くように。
問題は、すっかりサボり癖がついて夕食が宅配だの外食だのコンビニ弁当だの……病気の症状のひとつである「倦怠感」で言い訳できないなあ。本屋には嬉々として通いつめてるし。来週から立ち直ろう(一応目標)
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というわけで、現在『しゃにむにGO』にバカはまり中。近所の書店が一巻からちゃんと並べてくれていたため(えらい!)、最後は六冊一気の大人買いで13巻まで揃えたものの、刊行日を見て「あやしい」と思い、著者、羅川真里茂氏の公式サイトで調査。やっぱり14巻がもう出てる! しかも留宇衣さま(←さま?)が表紙! ち、注文かしら。それとも置いてそうな本屋に突撃かしら! ってわけで、久しぶりに「さま」付ダーリンができて充実の毎日。病気万歳(笑)
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