what i wrote: [2001/12/21]

*W* 手書きポップ *W*
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[2001/12/21]

 前回の福家書店・阿倍野店さんの話について、掲示板の方に(現時点ではこのへん。ただし、当掲示板のログは、いずれ流れて消滅予定)、実際に現場ではたらいている/いたかたからのご意見を賜る。やはり、手書きポップは効果大らしい。

 うーん。ポップ用の画像をPDFにして、「書店員さんはご自由にお使いください」とサイトに置いておけば、書店員さんのお役にたてるだろうか?

 しかし、著者本人の「買ってねー」ポップは、書店のお客様にどういう印象を与えるのだろうか。たとえば、ネット上でも、露骨に「買ってね、買ってね」とつづけていると、嫌がられるような気がする。だから、本人はあまり「買ってね」と言わない方が、戦術的には正しい、というような感覚がある。

 もっとも、嫌がる人がいても、それで気になって買ってくれる人もいるのならば、結果として売上げには結びつくわけだ。販促行動も人それぞれ。作家のイメージに合った言動ならば、尚善し、といったところだろうか。

 ところでその、ポップを書いた『チェンジリング』だが、作中に登場する「あやしいケルト語」のカタカナ表記について延々と悩んでいたのは、作業中に愚痴った通り。拙作をきっかけに彼の国の言葉に興味を抱かれたかたは、ぜひ Michael 氏の作られたアイルランド語のページをご覧いただきたい。すばらしい情報量で、アイルランド語の学習を志す人の、なによりの手引きになると思う。

 Michael 氏は、今月25日に音楽之友社から出る『アイリッシュ・ミュージック・ディスク・ガイド』にも協力なさっているそうである。詳しくは書棚掲示板の方へ(※こちらも同じくログはいずれ消滅予定)。

 上の「名前に歴史あり」のページに書いた「カッティング・クルー」を検索して来る人が少なくない。大した情報がなくて申しわけないことだ。わたしが三枚のアルバム(『BROADCAST』、『THE SCATTERING』、『COMPUS MENTUS』)を通じていちばん好きなのは、一枚めの掉尾を飾る「THE BROADCAST」。テレビ伝道師の歌なのだが。

信じておくれ、私が語りかけるとき
すべての言葉は真実なのだと
録音されたハレルヤを売ってあげよう、
部屋のステレオで聞けるように

 信じておくれ、わたしが書き綴った――その言葉のすべては真実なのだと。物語を売ってあげよう、あなたの本棚に置くために。……置き換えてみると、やはり小説屋というのは本来イカガワシい仕事だなあ。つくづく思う。

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