手書きポップ | ||
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[2001/12/21] | ||
前回の福家書店・阿倍野店さんの話について、掲示板の方に(現時点ではこのへん。ただし、当掲示板のログは、いずれ流れて消滅予定)、実際に現場ではたらいている/いたかたからのご意見を賜る。やはり、手書きポップは効果大らしい。 うーん。ポップ用の画像をPDFにして、「書店員さんはご自由にお使いください」とサイトに置いておけば、書店員さんのお役にたてるだろうか? ▼ しかし、著者本人の「買ってねー」ポップは、書店のお客様にどういう印象を与えるのだろうか。たとえば、ネット上でも、露骨に「買ってね、買ってね」とつづけていると、嫌がられるような気がする。だから、本人はあまり「買ってね」と言わない方が、戦術的には正しい、というような感覚がある。 もっとも、嫌がる人がいても、それで気になって買ってくれる人もいるのならば、結果として売上げには結びつくわけだ。販促行動も人それぞれ。作家のイメージに合った言動ならば、尚善し、といったところだろうか。 ▼ ところでその、ポップを書いた『チェンジリング』だが、作中に登場する「あやしいケルト語」のカタカナ表記について延々と悩んでいたのは、作業中に愚痴った通り。拙作をきっかけに彼の国の言葉に興味を抱かれたかたは、ぜひ Michael 氏の作られたアイルランド語のページをご覧いただきたい。すばらしい情報量で、アイルランド語の学習を志す人の、なによりの手引きになると思う。 Michael 氏は、今月25日に音楽之友社から出る『アイリッシュ・ミュージック・ディスク・ガイド』にも協力なさっているそうである。詳しくは書棚掲示板の方へ(※こちらも同じくログはいずれ消滅予定)。 ▼ 上の「名前に歴史あり」のページに書いた「カッティング・クルー」を検索して来る人が少なくない。大した情報がなくて申しわけないことだ。わたしが三枚のアルバム(『BROADCAST』、『THE SCATTERING』、『COMPUS MENTUS』)を通じていちばん好きなのは、一枚めの掉尾を飾る「THE BROADCAST」。テレビ伝道師の歌なのだが。 信じておくれ、私が語りかけるとき 信じておくれ、わたしが書き綴った――その言葉のすべては真実なのだと。物語を売ってあげよう、あなたの本棚に置くために。……置き換えてみると、やはり小説屋というのは本来イカガワシい仕事だなあ。つくづく思う。 |
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