ファンタジーと月は、かかわり深い……夜空に想いを馳せる
左は月の満ち欠けを体感できる、「ムーンカレンダー蓄光2006」。バリエーションに特殊アルミ加工紙を使った「ムーンカレンダー メタル2006」がある。第何週の何曜日が何日といった把握はしづらいだろうが、一年という大きなスパンで変化しつづける「月」を感じるには、これ以上のデザインはないのではないだろうか。
右も同じくLbTDが発表したカレンダーで、こちらはしんしんと月の光を感じられるような「月面図カレンダー 2006」。見入るというより魅入られてしまいそうな美しさだ。
現実にある幻想世界──風景の中へ
まず、「Haunted Realm 2006 Calendar」つまり、お化け屋敷カレンダー。雰囲気のある処理は好みが分かれるところかもしれないが、ゴシックの雰囲気に浸れそうだ。
幻想的な風景といえば、この人の建築を無視するわけにいかないだろう、「ガウディ2006年度カレンダー」もある。この堂々たるファサードの有機的な姿は、それこそ好悪が分かれそうだが。
どんどんいこう、「井上直久2006年度カレンダー」は、アイルランドの風という副題がついている。ファンタジー者に多いアイルランド愛好者は、要チェック。
LotR関連からは、とりあえず「Art Of The Lord Of The Rings 2006 Calendar」を。これらの設定に描かれた風景の一部が、この地上にセットとして作成されたことがあったと考えると、わくわくするではないか!
真打ち! ドラゴン・カレンダー
この躍動感あるドラゴンのイラストは、ぜひ手元に置いておきたい……と感じるのは「Dragons By Ciruelo 2006 Calendar」。実をいうと、前々から同じイラストレーターの『The Book Of The Dragon』も欲しくてたまらないのだが、……カレンダーよりいっそ本の方を買うべきか? 悩ましい。表紙に負けて買った『アゴールニンズ」もまだ読めていないのに……。
そして時期的に注目度大のドラゴン・カレンダーといえば「Dragonology 2006 Calendar」だろう。タイトルとデザインからして、おそらくこれは『Dr. Ernest Drake's Dragonology: The Complete Book of Dragons』から採られたものに違いない。この秋、『ドラゴン学 —アーネスト・ドレイク博士の ドラゴンの秘密完全収録版』として翻訳版が刊行されたばかりのタイトルだ。派生した本と見える『Dr. Ernest Drake's Dragonology Handbook: A Practical Course In Dragons』も気になる。気になるったら、気になる!
以上、駆け足で「とても買い切れないし買っても貼りきれない」カレンダーたちを紹介した。そして買いきれないどころか紹介しきることもできなかった。なにごとも諦めが肝心。今年はこれで諦めよう。
2005.10.08