what i read: 2000/10/01-10

*R* やけに光ってます *R*
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[2000/10/01-10],updated 2000/11/18

 拙作を読んだ知人に「やけに光るシーンが多い」と言われたが、今回の読了本タイトル一覧。「光」とか「輝」とか……。読書傾向にまで「光りもの好き」が反映されていたとは。

光の帝国』は以前から評判の高かった恩田陸氏の、〈ピープル・シリーズ〉へのオマージュらしき連作短編集。文章に酔える作品で、非常に楽しませてもらった。気になったのは、この人たち、政治にかかわらない方がいいんじゃないかということくらい。

 ウィリアム・モリス・コレクションは刊行が遅れ気味のようだが、『輝く平原の物語』はその第二回配本分。薄くて綺麗な本で、モリス入門者に勧めたい。

司星者セイン 輝きを戴く者』は、ウィザードリィ・ノベルの第一人者として有名なベニー松山氏のオリジナル新作。ディテールの作り込みがものすごい。そういう要素を楽しめる人向け。ゲームっぽいと侮るなかれ。というか、世のゲーム系ファンタジーはここまでやってほしい。

 唯一光っていない『竜が飛ばない日曜日』は、第四回角川学園小説大賞優秀賞受賞作。発想と感性は買うが、まだ十分に生かしきれていない感は残る。最近の新人さんは上達が速いので、次回作が楽しみ。尚、メールマガジン配信とこのページへの掲載順が前後しているのは、配信忘れがあったため。ここでは実際の読了日に準じている。

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やけに光ってます: 2000/10/01-10
C F光の帝国
 常野物語
恩田陸集英社(集英社文庫)2000.09.25
集英社1997.10
C F輝く平原の物語ウィリアム・モリス
(小野悦子 訳)
晶文社(ウィリアム・モリス・コレクション)2000.06.10
THE STORY OF
THE GLITTERING PLAIN,
OR THE LAND OF LIVING MAN
William Morris
1891
F竜が飛ばない日曜日咲田哲広角川書店(角川スニーカー文庫)2000.10.01
F司星者セイン
 輝きを戴く者
ベニー松山集英社(集英社スーパーダッシュ文庫)2000.09.30
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