what i wrote: [2003/10/09]

*W* キリンソウと秋の空 *W*
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[2003/10/09]

 携帯電話の端末を新しくした。一台めを買ったのが2000年だから、三年たっている。初代はSHARPのSH02、今回はSH53である。いわゆる「メガピクセル携帯」、100万画素の小型カメラ付き。つい、遊んでしまう。

 気軽に撮った景色は、肉眼で見るのとずいぶん違った感じを漂わせている――日常の風景なのに、その一部を切り抜いたせいで、非日常に化けてしまったというような。

携帯写真/キリンソウと秋の空

 キリンソウなら――といいだしたのは、どちらだったか。見上げるように高いし、遠くからでもきっとわかる、と。

 めじるしだったはずなのに、と思う。

 キリンソウの黄色いあかりが、待ち合わせのめじるしだったのに。恨めしく、風に揺れる花を見上げた。曇り空の下、花房は本来のあかるさを失っている。今にも鈍色の空に紛れてしまいそうだ。

 これでは、会えない。これでは……。

 などというモチーフが、ぽこっと浮かんですぐ消える。いったいなんの断片だろう。我ながら謎。

「進み具合はどうですか!」
 頑張ってます。まったく違う話を三回書いてる気がします。阿呆や自分。

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