what i wrote: [2001/09/06]

*W* 夏休みアニメ *W*
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[2001/09/06]

 ポケモン映画を観た。

「ピカチュウのドキドキかくれんぼ」は去年観た「ピチューとピカチュウ」同様、ほとんど台詞もなく、ナレーションも最低限。人間キャラの出番も少ない、純粋なポケモン映画。ハイ・テンポの心あたたまるドタバタ劇。

「セレビィ 時を超えた遭遇」も例年通り、泣かせ系の仕事。簡単に泣けてしまうわたしは、今回もバッチリ。ただし、泣きながら
「キモであるはずの時間跳躍の扱いが物足りない。画面的ではなく内容的に」
「幻のポケモンが二種いることによって、有り難みが薄まっているような」
「スイクンは便利に使われるだけで終わり、登場時の神秘性が失われて残念」
 ……などと考えてしまう。

 我ながら、泣くほどのめりこんでおいて、同時進行でこの醒め具合というのは、少々おかしいと思う。すなおに泣いておけ、と自分に意見する自分という図式もまた分裂してるなあ。

 ジブリの『千と千尋の神隠し』も鑑賞。これはもう「油屋」に明かりが灯り、次々と異形の者たちが到着するシーンだけで大感動。ヴィジュアルの勝利。

 そのまま世界に引きこまれ、最後まで楽しませてもらった。ハクが個人的なヒーロー像のツボをついているので、わたしと趣味が近い人(殊に、バァン様系のツボを持つ人)には、とにかくハクを観に行くべしと言いたい。

 ただ、帰宅してから冷静に考えると、あれこれ不満はないでもない。おおまかに言って、後半の展開が、主人公に都合がよすぎるのでは――そんな、もやもや感は残る。それでも全体としては好き。神様が湯治に来るという基本設定と、あれこれのデザインだけで、わたしの大部分が満足してしまうのである。

 映画館を出たときの最初の感想は、「ああ、温泉行きたい」。

 Amazon.co.jp では人気に応え、「ジブリがいっぱいCOLLECTIONストア」ができているようだ。早く『千と千尋―』のソフトが出ないかなあ。

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