what i wrote: [2001/08/27]

*W* 文章のカメラワーク *W*
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[2001/08/27]

 前回のつづき。どうやって、動きによる効果を再現するかについてを整理。

1. その動作を緻密に描写する
あたりまえの方法だが、より効果的にということを考えておこなう。
2. その動作の意味を別の内容に置き換えて表現する
日常の動作ならともかく、例は戦闘シーンなので、かなり困難。

 わたしの書くものは、映像喚起力が強いとか、絵で見えてくるとか言われることが多い。これを単純に、自分でも絵を描くからだろうと思っていた。が、「絵を見せるための視点」を提供しているから、そう言われるような文章になるのかもしれない。

 シーンを、「特定個人が見ている」映像として描写するから。「特定個人」では狭義すぎるので、「視点を固定した」と言い替えれば普遍化できよう。カメラが撮影したような描写と言い替えれば、もっとわかりやすいかもしれない。

 しかも、狭義の「特定個人」に視点を固定して描写することが多いため、安定したカメラ位置をキープすることになり、読者は映像を思い浮かべやすくなる。視点の移動があるときは、かならず章か節をあらためているので、カメラ位置がどこにあるか、混乱が生じることも少ないだろう。

 視線の移動がそのままカメラワークになるわけだ。

 要するに、上述の二分法で言えば、動作を緻密に描写するのが、わたしの基本的な処理方法だということになる。

 いかにうまくカメラを切り換えるか、というのもチャレンジしてみねばなあ。

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