what i wrote: [2001/08/18]

*W* 動きによる個性の演出 *W*
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[2001/08/18]

 後楽園で仮面ライダーワールドと、ガオレンジャー・ショーを見る。家族サービス。入場券つきのパックで東京ドームホテルに宿泊。ゴールデン・ウィークにヒーローライブ2001を見に行ったとき、入場が遅れ、舞台上の人間が米粒ほどにしか見えなかったので、今回は気合いを入れて並ぶ覚悟。ガオレンジャー・ショーの方は、パックで自動的にAブロックの入場整理券がもらえる。すばらしいなあ、宿泊パック。

 そのガオレンジャー・ショー。「邪鬼退散!燃えよ夏の陣」は河童が活躍する話。それが仕事とはいえ、ぴっちり着込んでのフル・アクション。暑いのにすごい。客席に悪者がとびこんで子どもらをきゃあきゃあ言わせたり、盛り上げ具合もうまい。

 翌朝、ホテルのエレベーターから、リハーサルを見かけた。これも宿泊特典か。

 仮面ライダーの方はショーの整理券まではもらえなかったので、気合を入れて並ぶ。その甲斐あって、前から二列めで鑑賞。ライダーが数人登場するのだが、各々動きが違って、おもしろい。

 アギトは動きを抑制し、それで「強さ」を演出していた。実際に敵に攻撃を仕掛けるとき以外はほとんどスローモーションか太極拳かというゆったりした動き。拳を交えるときのみ、動きが速くなる。これがキマっていて、かっこいい。

 V3は、ややオーバー・アクション。台詞にもいちいち手のみならず身体の動きがついてくる。台詞に動きが加わって、キャラクターの特性を前面に押し出している。

 ショーをそのまま小説にしても、動きの描写で上述のような効果をあげるのは難しい。読者の脳裏に三次元空間が浮かびあがるような描写をせねばならないが、くどくど書いても読みとばされるだけだ。必要最小限で効果的な描写をする文章技術に賭けるか、あるいはまったく別種の演出を考えるか。しかし、どうやって。

 などと頭の半分で考えつつ、もう半分では「がんばれ〜」と全身全霊をこめて声援を送る子どもたちに感動。……大声だすのが楽しいだけかもしれないが。

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