what i read: 2001/09/11-20

*R* サラシナ・インタヴュー *R*
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[2001/09/11-20],updated 2001/11/09

 積んである本を読みながら、新しい本も買ってしまうのだから、未読山脈が減るはずもなく。しかし本を新規購入しないと禁断症状が起きるのはいったいどういうことか。病気か。病気なのか。

骨のささやき』『蝶のめざめ』でそのロマンティックかつ繊細な作風に魅了されたダリアン・ノースの処女作にあたる『黒い未亡人』上下を購入してみる。これもロマンティック要素は強いが、まだこなれていないかも。やはり最新作の『蝶のめざめ』が最良か。尻上がりによくなっていく作家をオン・タイムで追いかけるのは読者の醍醐味。

 ローリー・キングの『奥津城』は、悪くはないが、もっとよくなりそうなのになあ……という感触が残る一作。悪くない。ほんとうに、悪くはないんだけど、なんだかものたりないのである。あるいは、自分に「合わない」というだけのことかもしれない。

カラミティナイト II』は一年ぶりの続編。思ったほど話が進まない。また一年待つの? わたくしのつるりっぺんの脳味噌がタイムラグに耐えることができるのか、これは挑戦か、そうなのかッ! 感想にも書いたが、美少年でモテモテなのに影が薄い忍くんって、不思議なキャラクターだと思う。

 芝田勝茂氏の新刊『サラシナ』については、感想のほか、インタヴューもあわせてご覧いただきたい。以下に一覧を掲載しておく。芝田さん、ご協力ありがとうございました。

  • 第一回 まずは自己紹介となれそめ、そして新刊について
  • 第二回 潜ったり、「見る」という語の用法の差について
  • 第三回 かなり具体的なメイキング『風の名前』
  • 第四回 語りかけとマグマの掘出し作業
  • 第五回 無人島へ行っても小説を書くか?
  • 第六回 リアル、リアリズム、ハイ/ロー・ファンタジー
  • 第七回 そしてまた、新たな世界への旅立ち

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サラシナ・インタヴュー: 2001/09/11-20 (updated 2001/11/09)
N黒い未亡人(上)ダリアン・ノース
(唐木鈴:訳)
文藝春秋(文春文庫)1995.11.10
CRIMINAL SEDUCTIONDarian North
1993
N黒い未亡人(下)ダリアン・ノース
(唐木鈴:訳)
文藝春秋(文春文庫)1995.11.10
CRIMINAL SEDUCTIONDarian North
1993
N奥津城ローリー・R・キング
(佐々田雅子:訳)
集英社(集英社文庫)2001.08.25
A DARKER PLACELaurie R. King
1999
Fカラミティナイト II高瀬彼方角川春樹事務所(ハルキ文庫ヌーヴェルSF)2001.09.18
Fサラシナ芝田勝茂あかね書房2001.09.25
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