what i read: 2001/06/11-20

　わたしが巡回している読書系サイトでは、宮城谷作品への言及がほとんどないのだが、なぜだろう。むしろ、宮城谷作品だけ「中国系」を読んでいるわたしが変なのか。

　ともあれ、宮城谷昌光氏の古代中国歴史小説、文庫落ちした『太公望』をさっそく読破。分厚い上中下巻を、一気に読まされてしまう。確固とした世界観、人物の描写も奥深く、ほとんど文句のつけどころがない。

　ほかの作品で主役をはっていた登場人物がちらりと顔を出したりするのも、なつかしい。同じ著者による『天空の舟』を読み返したくなってしまったが、いったいどこにあるのだか。

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『ラヴクラフト全集　１』は、読み返し。以前は鬱陶しく感じられた文体が、今はたいそうおもしろい。昔読んだときは、タルいなあ、と思ったものだったが。

　そしてそのラヴクラフトの衣鉢を受け継ぐ本邦製クトゥルー神話作品群『邪神帝国』は、さまざまなバリエーションをとりそろえ、非常によくできた短編集。

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　整理されていない書庫では、本を所持していても意味がないとも思うが、減らすには整理をせねば。つまり、整理ができないとダメだというどうしようもない結論に達する。むー。

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