what i wrote: [2002/01/15]

*W* 幼児の隠し芸 *W*
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[2002/01/15]

 今さらだが、帰省していたときのこと。親戚に隠し芸を見せようと思い、そのへんにあった紙に「趙雲」と書きつけ、六才児に見せる。これなんて読むの?

「ちょーうん」

 幼稚園児がこんな字を読める理由はもちろん『真・三國無双 2』(公式サイト)。ふりがながついている画面があるし、親がさかんに発音するので、覚えたらしい。はじめは、顔グラ(ゲーム中に登場する武将の顔アップ画像)と対応させているだけかと思っていたが、ある日、勝手に攻略本を読みふけっていたかと思うと、

「ねえママ、孫権の四武器とろうよ。合肥新城包囲戦でとれるみたいだよ」

 思わず攻略本をひったくって確認したが、そのページのどこにもルビはない。ひらがなもまともに書けないくせに! 「孫権」だけならともかく「合肥新城包囲戦」までいきなり読むか!

 すこし前に掲示板で、「はじめて喋った言葉が『ガンダム』」というデマを流して伝説にしようと言われ(正解は「ブーブー」。「ママ」でないあたりから、「ガンダム」には遠く及ばずとも、既に道のまん中は歩いていない気がする)、そんなオタクのクリストファー・ロビンみたいな伝説は嫌じゃ! と断ったものの、現状がこれではなあ。

 ともかく、つづけて「りゅうび」を読ませようとしたが、親が「りゅう」の字を書けない。[金留]と書いてみたり、[留+りっとう]と書いてみたり、近いんだけど違う! と悩む。結局、携帯電話で変換させるのが正解到達への最短距離だった。

 ソフトの変換にたよっていると、文字をちゃんと覚えないとは思っていたが……。幼児の隠し芸のおかげで、親の怠慢がにょっきり露呈。

 正解は「劉備」。ちょっと近いよね? と同意を求めているあたりで既に負け。

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