what i wrote: [2001/05/12]

*W* 吸血鬼系アニメーション *W*
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[2001/05/12]

 前回うわごとのように書きつけた「ダンディ戦隊」のネタが、掲示板でばんばん発展中。しかも遂にCAPT.NYAKO氏の手で漫画デビュウ。NYAKOさんありがとう! つづきも早く読みたい。

BLOOD』というアニメーションのソフトを買った。寺田克也氏がキャラクター・デザインを手がけられたということで、興味があったのである。

 ベトナム戦争の時代、在日米軍基地を舞台にした「吸血鬼らしき生き物」を相手に戦う謎の少女・小夜の物語であり、この「〜らしい(が、よくわからない)」と空中に投げて保留したその感触が、余韻を残しつつも不満を抱かせないバランス。

 作画の圧倒的なクオリティ(絵も綺麗だがこの色彩設計、かっこいい!)もあいまって、地に足の着いた現実感と、そこから垣間見た非日常の世界のギャップがみごとに描きだされている。

 すこし前に騒いでいた『バンパイアハンターD』もついに観てきた。

 こちらはリアルを追求した『BLOOD』の対極を行くような、虚構性の美学満載。そんなの無理だろうという動きの連続。菊地秀行作品のキャラクターたちがくり出す、「あっとおどろく無茶苦茶な奥の手」を、これでもか! とばかりに映像化。SFオンラインでのレビュー記事(添野氏による)の内容は的確だと思う。

 アクションは、カッコイイ「決め」の絵からまた「決め」へ動くという感じで、その「決め」のシーンが見終えてからも印象に残る。超高速でくりひろげられる戦闘シーンの演出として選ばれた手法だろうか。マーカス兄妹顔見せの墓場での戦闘シーンは「スゴイ」のひとこと。ゆったりとした動きで鮮やかに見せたのは、砂マンタのシーンなど。

 物語は原作に沿いつつ、ラスト付近はかなり大胆に改変されている。爽やか。

 劇場を出るとき、まわりじゅうで「原作読んだの何年も前だから忘れちゃっててさー」という感じの会話が盛り上がっていておかしかった。わたしも読み返したくなった。

 そろそろ上映終了の館もあるようだ。ワーナー・マイカルのサイトにてご確認を。

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