アルジュナ | ||
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[2001/03/27] | ||
『地球少女アルジュナ』のサウンドトラックCDが出たので買ってきた。『ARJUNA into the another world』VICL-60703(ビクターエンタテインメント)。今まで聞いた菅野よう子作品のなかで、いちばん好きかも。 ▼ アニメ本編については、次はどんなトンデモナイことが起きるか! という妙な興味で毎週楽しみに観ていた。今日で最終回のはず。どんな風に終わるのだろうか。 ▼ まじめな感想を言えば、ヴィジョンが弱いなあ、と思ったのが正直なところ。言い換えると、「反対ばかりで、代替案が弱い」。 いまの社会のシステムは綻びだらけだとは思う。それは誰もが感じているだろう。だが、雑草も虫も駆除しない「強い野菜」だけを食べて生きていけるだろうか? 放っておいても育つものだけで、どれくらいの人口が養えるのか? その低い生産力で、地球人口を支えられるのか? オートメーション・システムが広まった理由は「楽やから」ではない。生産効率を高めるからだ。それに支えられて、今の社会は動いている。人は生きているのだ。そうして膨れあがってしまった人口は、原始のシステムでは支えきれまい。 既存のものを批判する場合、どうしても反動で極論に走りがちなのはわかるが、もうすこしうまい描きかたがあったのではないか。最終回で、説得力のあるヴィジョンが提示されるのだろうか。これを書いている今はわからないのだが。 ▼ とにかく、音楽は最高。白状すると、元作品に思い入れがあるサウンドトラック(例:エスカフローネ、アゼル等)は、どんなに音楽が素晴らしくとも原稿書きのBGMに使えないので、『アルジュナ』のサントラ発売には欣喜雀躍。……と、前向きに考えよう。 |
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