出版社へのファン・レター | ||
---|---|---|
[2002/07/05] | ||
相変わらずマック不調。そして相変わらず、先々月に出た新刊である『真世の王』のご感想をぽつぽつといただく日々。ほんとうに、わたしは幸せ者だと思う。 なかにひとつ、ファン・レターは出版社宛てにした方が次の出版に結びつくのですか、という問い合わせがあったので、これに関する自分の考えかたを、以下に。 ▼ 出版社気付けでファン・レターを送ってもらえれば、多少は先方の評価が変わるかもしれない。 しかし、出版社には包み隠すことのできない売り上げデータがあるわけで、一通や二通のファン・レターで、その容赦ないデータを覆すほどの効果は期待できないというのが、ほんとうのところだと思う。だいたい、人気があるなら、無理して出版社気付けで……等と考えてもらわなくとも、ファン・レターは出版社に届くわけで。 出版社にファン・レターを送った方がいいですか、と考えてくださること自体は、とてもありがたい心配りだと思うけれど、でも、気にしないでほしい。 それよりむしろ、たとえばわたしの場合なら公開されたゲストブックであるとかに、感想を書いてもらった方が、嬉しい。 郵政省メールや電子メールでの、わたし個人宛てのメッセージは、わたししか見ることができない。けれど、ゲストブックならば、編集者にも、そのほか興味を持った人すべてに見てもらえるからだ。 もちろん、公開された場所に感想を書くのは恥ずかしいという人もおいでだろうから、無理は言えないのだけれど、一応、希望ということで。 ▼ 個人のサイトに書かれている感想も、もちろん、嬉しい。読んでもらえたこと自体を、ありがたいと思う。読まれなければ、どんな物語も、ただの文字の羅列に過ぎないのだから。 願わくばわたしの書いたものが、あなたの心のなかに、なにかを残しますように。 |
||
prev
next |