これは傑作。文句のつけどころなし。
古代の風をじかに感じたい人はぜひとも読むべし。『太陽の戦士』もかなりよかったけど、『ケルトの白馬』と比べるとこっちに軍配が上がるかなあ。
ものを創ることにとり憑かれることがある人には、とくに強力にプッシュ。
個人的に、「あ、いいな」と思ったポイントは、主人公が炭でらくがきしているのに気づいた、部族の詩人と青銅鍛冶屋が、自分たちの仲間がここにいると無言で目くばせしあうシーンとか。
これは「ほのぼのいいな」で、もっと痛切に、心に切りつけるように印象に残るシーンはほかにもある。
たとえば、上のあらすじにも書いた、動く燕の姿をとらえようとするシーン。
彼の肌の色を知った母親が泣いたというほんのわずかな描写。
孤独を噛み締めるシーン(これがまたたくさんあって、胸が痛む)。
しかし、サトクリフってどうして少年ふたりが異様に強い友情で結ばれてますか。そういうのがツボな人にもオススメ。
あー、ぼろぼろ泣いてしまいましたよ……。
